***THE NIGHTMARE BEFOR SCHOOL FESTIVAL***

郁「学園祭さ、『おなご喫茶』に決まったから」
寧・林城「は?」
郁「んー、つまり女装喫茶?ほら、学園祭てさ、必ず1人は誰か女装すんじゃん。それをみんなでやっちゃおう、みたいな?いま流行りじゃん、ナントカ喫茶」
寧「…いつの間にそんなこと決まったんだ…。そういや、お前学祭の実行委員だったな」
郁「あ、うん。いやでも、オレだけの意見じゃないかんね?別にりんちゃんの女装見たいとか、こういう機会じゃないと見れないしじゃぁやっちまうかとか、全然ごり押しなんてしてないから」
寧「おい変態。本音駄々漏れてんぞ」
林城「…そ、か。郁、そういう風にオレのこと見てたんだね…」
郁「ち、違うかんね?!オレはほら、ねいさんは女装なんて絶対したくないだろうしそういう屈辱に耐えてる顔とか見れたらさぞかし愉快なんだろうなって思ったらやるっきゃないね☆ていう」
寧「…おい変態ちょっと面貸せや」(郁の首を掴んで席をたつ)
林城「うん、ソウダネオレモ楽シミダヨ郁」(にっこり棒読み)
郁「えぇぇぇ!?りんちゃーん?!!」

(廊下にて)
郁「…やべ、あれ怒ってたかな、りんちゃん」
寧「大丈夫だ。あれはお前のそういう反応を心底楽しんでる顔だった」
郁「そっか。よかったー」
寧「いいのかな、それ」
郁「ま、オレはおなご喫茶やめる気ないし、りんちゃんには当日、誠心誠意込めて謝罪して、写真を撮らせてもらおう」
寧「お前はホント刹那的なー」
郁「…オレ、りんちゃんは、基本的に女装したくないけど、みんなの面白い姿を見れるなら進んで参加すると思う」
寧「そうだろうな」
郁「だからねいさん、期待してんよ☆」
寧「そうきたか!」
郁「よっろしくー」(満面の笑みで走り去る)
寧「、てコラ!もう授業だぞ?!お前いい加減出ろよー?!」
キング「お、なんだなんだ、郁は今日もサボりか?」
寧「うお、びびった…キング、和泉…」
キング「あいつは出席大丈夫なのか?」
寧「知るか」
和泉(無言で教室を指す)
寧「あぁ、りんちゃんか。確かにりんちゃんならどうにかしてくれそうだな」
キング「いい度胸してんなー(笑)あ、そういやねいさん、聞いたか?学祭」
寧「女装だろ」
キング「あ、知ってたの」
寧「さっき、郁から聞いた。いつそんなの決まったの?」
キング「いや、オレたちもさっき学祭のパンフレット原稿見て知ったんだ。多分、クラスの奴らもみんな知らないんじゃね?」
寧「…あいつ、クラスに殺されるぞ…」(汗)
キング「それはそれで思い出に残る学祭だなー」
寧「笑うとこかそこ?!」
和泉(そっとねいさんに胃薬を渡す)
寧「え、えぇ?!なんで胃薬??壊すってか、これから壊すような日が続くってか?!おい和泉、無言で去るなー!!」

(慌てて二人を追いかけるねいさんの背中が中に入り、教室の戸が閉まる)

神のみぞ知る未来へ